今日も眠る貴方へ、
でも歴史を変えた私には一体どんな痛みが待っているのだろう?

殺人なら放火には焼かれる痛み、刺殺なら刺される痛み。

だから想像なんて出来ない。心の痛みとかなのかな?

私の順番が回ってきて、思わず言ってはいけない言葉を言ったの。

“私みたいだね”って。返ってきたのは“俺は犯罪者じゃない”って。

彼は本当に良いなって思う。私みたいに痛みを与えても罰せられるどころか、

むしろその行動を誉められるのだから。そんな事も言葉にして話していた。

最初は気付かなかった。彼の反応を見ていたら、喋っていたんだなって。

私も誉められたかったな。貴方に“よくやったな”って、優しい笑顔で。

そういえば彼は私をどれくらい知っているのだろう?
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