今日も眠る貴方へ、
彼の面倒そうな表情から察して、私にも興味なんてないだろう。

予想通り私の罪の事なんて知らないようだ。だから教えてあげたの。

貴方の為に歴史を変えて、それが見つかって捕まった事を。


「こうなる事位、想像は出来た筈だ」


出来なかったよ。もう無我夢中だったから。ほんの僅かでも歴史を変える事は、罪だって分かっていたのに。

その僅かな時間を変えられたせいで、誰かが死んでしまう可能性だってあるのに。


「それでも……っ、私は苦しむ姿なんてもう見たくなかった!」


それが全て。死んでもおかしくない状態の貴方を見るのは、耐えられない。

そんな思いを爆発させたら急に胸が痛くなったの。

心臓が爆発してしまうそうなほど。もしかして、これが“神様”の罰?

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