今日も眠る貴方へ、
「私はこの事に後悔も反省もしていません」


そしたら傍聴席はざわつくの。本当に何でだろうね?事実を言っただけなのに。

貴方の為にやった事にどうして公開をして、反省をしなければいけないの?

それからの事はあまり覚えていない。気付いたらやっぱり傍には古池さん。


「何であんな事を……!」


顔色はとても真っ青。なのに少し怒ったように。だってそうでしょう?

貴方が苦しまないで済むなら、私は歴史だって変えに行ける。

殺人は犯人が牢屋にいるから出来ない。それにしたくもない。

だからこうするしかないじゃない。それを古池さんに言ったら、頬に痛みが走る。

それは乾いた音と共に。

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