今日も眠る貴方へ、
「お前なんて事してくれたんだよ!」

「ごめんなさい、許して下さい…………!」

「はあ!? そんなんで許されると思ってんのかよ!」


まだ貴方が来る前。私が言われている訳でもないのに、私が言われている気分になる。

すぐに始まる暴力。少し眩暈がする。そんな時、貴方がやってきた。


「やめないか!」


少し震えた声。やっぱり貴方も怖かったんだね。

殴られていた人を解放して逃がす。勿論犯人達の怒りの矛先は貴方へ。


「ふざけんなよ!」

「あ、あ…………」

「良いから早く逃げて下さい!」


貴方の怒鳴るような声に驚いて、さっきまでやられた人は逃げていく。
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