今日も眠る貴方へ、
喧嘩して謝れないままの事か、帰る事が出来なかったかの何れか。

そのどっちかじゃないかと看護師さん同士で話していたみたい。

話の出所はきっと救急隊員の人かも。話す人と言えばあの人達くらいだから。

何だか意識が途切れるほんの1分、ずっと私に謝っていたみたい。


「看護士さんも人間。人の噂話は好きだからね」


噂話をしていた看護士さん、それを広めた切欠である隊員さんに感謝しないとね。

って事は……喧嘩なんてしていないから、帰れない事に対して?

心配はしたけれど謝る事じゃないよ?


「もしかして帰れない事に苦しんでいるの?」

「そうだね」


頭の中で全てが繋がった、気がした。
< 26 / 33 >

この作品をシェア

pagetop