今日も眠る貴方へ、
貴方は帰れない事に苦しんでいるとする。私は貴方の帰りを待っている。

でも私はそれも知らずに罪を犯す。貴方を取り戻す為に。

だけどそれは間違い。罪を犯した私は牢屋の中。つまり帰る家にはいない。

要は貴方が帰ってきた時、誰も出迎える人がいない。

誰もいない家に帰る事になるかもしれない事に、苦しんでいるんだよね?

私に“ただいま”って何1つ変わらない普段通りの事をしたいんだよね?

それなのに私はそれも知らずに、新たに貴方を苦しめる種を作った。

ああ、そう言う事なのか。

納得はしてみたものの、やっぱり私はそれでも反省も後悔もしていない。

帰れない事に苦しむなら尚更、貴方をあの過去から助けたかった。
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