今日も眠る貴方へ、
反省なんてしていない。後悔もしていない。

それなのに私に課せられた罪の重さは執行猶予付きの物。

テレビや新聞でも聞く執行猶予。その言葉を聞くと裁かれた人は泣く事もある。

哀しいからじゃなくて嬉しくて。結局は罪は罪なのに。

素直に喜べない。周りは“良かったね”と言っていても。

私と他の人の相違点はね、反省しているかしていないかなんだ。

やった事を後悔なんてしてないから、反省もしない。

でももう1度貴方の為に時間を変えるのはしたくはないのは、

やっぱり心の何処かで反省をしていると言う事になるのかな?

裁判長は“反省も後悔もない、と言う言葉を口にした私の眼は悲しい瞳だった”と、

そう言っていた。

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