今日も眠る貴方へ、
「私、反省しているのかな?」


独り言のように呟いた。誰からの反応もいらなかったのに、

それに反応したのは古池さん。私があんなひどい事を言ったのに、傍にいる。

私の頭をまるで実の妹のように、くしゃりと触る。


「少しはしているよ。あの時に反省も後悔もないって言った時よりはね」

「反省はしていても後悔はしていないよ」

「反省だけ出来るだけ立派。奏の気持ちが分かっただけで充分。

俺だって多分、罪を犯したら揺可ちゃんと同じ気持ちかもしれないから」



すると涙が流れ出る。何故涙を流しているかなんて分からない。

たった1人の最愛である貴方は……喜ばない。哀しむかもしれない。
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