Replicant・Lover's-L No.6
「大切よ。リッカはこれからもっともっと昇りつめて、稀代の歌姫になる予定なんだから」
ヨシダは、そう言って、前方を見つめたまま口元に笑みを刻むと大きく頷いた。
「そんなに、上手いのか?」
「あれ? 聴いたことないの?」
「ああ。まだ一度も」
「聴く?」
ヨシダが車についたオーディオに手をかけると、ジンが「いや」と首を横に振った。
「止しておく。そのうちリッカに聴かせてもらう」
「そぅ。……それがいいわね」
ジンの言葉にヨシダが頷いた。
ヨシダは、そう言って、前方を見つめたまま口元に笑みを刻むと大きく頷いた。
「そんなに、上手いのか?」
「あれ? 聴いたことないの?」
「ああ。まだ一度も」
「聴く?」
ヨシダが車についたオーディオに手をかけると、ジンが「いや」と首を横に振った。
「止しておく。そのうちリッカに聴かせてもらう」
「そぅ。……それがいいわね」
ジンの言葉にヨシダが頷いた。