Replicant・Lover's-L No.6
レンがうんうんと頷き、同意し、振りかえるとウメちゃんへさらにビールを要求する。

すると、今まで黙って控えていたウメちゃんが、ぽつりと言った。

「なんか、ここから眺めてるとホストクラブみたいっす」

ふと、左側の背凭れに腰を下ろすレンを見上げる。相変わらずへらへら笑っている。

それから、右側に座るジンを振り返った。相変わらずの無表情で冷たい視線をレンとあたしに向けていた。

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