Replicant・Lover's-L No.6
うとうとと、夢見心地になってきたところで、水音が立った。

その方向を見上げると、黒いスーツの暗い表情をした死神のような男が赤い眼で佇んでいた。

ジンだ。

あたしは、ぐらつく世界からなんとかジンの前へ立ち上がり、彼のネクタイを取って、Yシャツのボタンを全部外した。

あの、カッコイイ締まった身体が現れる。

自分のパジャマも脱ぎ棄て、その身体に抱きついた。

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