Replicant・Lover's-L No.6
エルがニヤリと私に向けていたずらっ子のように笑う。

「え、何? 何?」

あたしが思わず身を乗り出しかけたところで、CMあけのカウントが始まる。

エルが短い前髪を整え、あたしは胸元が見えすぎてないか衣装のチェックをする。

「おかしくない?」

「ダイジョブ、ダイジョブ。私はチチ見えすぎない?」

「うん、大丈夫」

ヨシちゃんもカメラさんの向こうで、頷いているから大丈夫。

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