お姫様の秘密 †入学編†
タクシーが曲がり角を去って行くのを確認し、
アンジェリカ学園の方角に体を向けた。
「それにしても、でけぇな…」
学園の門だけでも、迫力で押し潰されそうな位でかいのに、
この校舎…。
天辺を見上げると、首が痛くなるのであまり見る事ができない…。
でかい校舎の横には、校舎程ではないが、うちの中学校の二倍位の大きさの建物がある。
きっとあれが、寮だろう。
「あと、一時間か…」
その辺を見渡していたら、時間はかなり経っていた。
まったく、時間ってのは、どうしてこうも早いのだろうか。
「そろそろ、行くか」