お姫様の秘密 †入学編†
肩までかかった髪の毛。

大きく、黒い目をまつ毛が縁どって…。


…、って、俺は変態か。


「大丈夫なら良かった!あなた、受験生?」

そんで、声もふんわりしててかわいいし…。

「あ、うん。君も?」

「うん!じゃあ、一緒に入れるといいね!」

そう言うと彼女はにっこりと、天使の微笑みを見せた。


かわいぃ…。

疲れてる俺にとって、
まさしく癒しだね。

「じゃぁ私、もう行くね!」
「あ、俺も行くよ」


「…え?」

彼女は振り返り、不思議そうな目で俺を見る。

「…え?」

俺は訳も分からず聞き返した。


「…ぷっ」

彼女は突然吹き出した。

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