お姫様の秘密 †入学編†




「……」

「…………」

「……君は…受験生かね??」

「…そうですけど」


しばらく歩いて、やっと玄関にたどりついたと思ったら、学校のガードマンらしき
黒づくめのオッサンに声を声をかけられた。

「どうも、私にはそう見えないのだが」

さっきからそればかり。

「じゃ、これ見て下さい!!!ホラ、受験票!!!これなら信じる!!????」

カバンの中から受験票を取出し、男の目の前に突き出した。

「……そこまで言うなら本当みたいだな…。ホラ、入れ、」

「どぉもでーす♪」

なんとなくご機嫌な声が出た。

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