お姫様の秘密 †入学編†
「失礼…します」
校長室のドアが、こんなにも重く感じたのは始めてだ。
「あ…あぁ…来たか…。」
定年間際の校長。
その顔は、いつもの優しい顔ではなく、酷く落胆した表情…。
心臓がドクンと跳ねる…。
「…先生…結果は…」
おそるおそる聞くと、校長は、机の上に置かれていた、ピンク色の封筒から、紙を取り出した…。
あの紙に、全てが書かれている…。
ドクン。
ドクン。
校長が一歩一歩近づく度、心臓はどうしようもなく
とびはねる…。