お姫様の秘密 †入学編†





「ーーーはぁッ?!!?」


目を覚ますと、何か見た事がある車内の中にいた。


「そうかぁ、お嬢ちゃん、アンジェリカ学園合格できたんかぁ、すげぇな」


「…………」


「おいおい、合格した途端それかよ。高飛車になっちまったもんだねぇ」


「……………」


「まぁ、合格したんだからいいんでないの。最初俺ぁ、あんたさんの事、ずっと男だと思ってたぜ」


あ、ここ、タクシーだ。
どっかで見たことある
オッサンだとおもったら、あの時のオッサン…。


「ほら、ついたぜ。お代はいらねぇよ。俺からの入学祝だと思ってくれ」


「…ありがとうございます」


「じゃな。頑張れよ」



そのまま、タクシーは去っていった。


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