ご主人様の仰せの通り!【短編】




「これ嫌い。違うの」



「へっ…?」



午後3時、お茶の時間



司様は小さいころから最高級のお茶とお菓子でお茶の時間を過ごしていたらしいですよ



私の家は使い古しのティーパックとせんべい(一人半分)だっつーの!!



で、今日もお茶とお菓子を持っていったら、いきなりこれ



「あの…今なん…「聞こえなかったのか?俺、この菓子嫌い」



なっ…それはベルギー産の最高級チョコパイ!!



私なんて見たことさえないのに…



贅沢な奴、いつかバチがあたるぞ



「わかりました。すぐに取り替えてきます」



私はお盆を持って、司様の部屋を出た



あぁぁぁーー!!もう本当に嫌になる!!



なんで私がこんなに我慢しなきゃいけないんだし!!



【落ち着いて桜子!家族のためよ!】



おっと…



危うく暴れだすところだった…



たまに自分の制御が効かなくなった時に出てくるのがこの天使・桜子



心の正論を自分の言い聞かせるのよ




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