ご主人様の仰せの通り!【短編】
私の値段は1億円?!



ははははははっ…



「何言ってるの?ついにボケた?」



私はお父さんの背中をバシバシ叩いた



倒産しそうだけど、さすがにまだ倒産しないでしょう



「嫌…本当なんだ…」



お父さんの顔がみるみる青くなる



えっ…?ま、マジで…?



「おねぇちゃーん?」



「あっ、お父さんお帰りなさい!」



何も知らない無邪気な妹や弟たち



こ、これからどうやって養っていくっていうのよ…



「それで物は相談なんだが…桜子」



「はいっ!」



「ちょっと来なさい」



私はお父さんに呼び出され、居間に連れ出された



さっきまで煩かった弟たちはお母さんが大家さんのところへ連れて行った





「で…?相談とは…?」



「実は…お父さんの大学の時の親友が…名門桜山木学園の理事長をしているんだ」



ふんふん…で?



今それは関係あるのですか?





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