ご主人様の仰せの通り!【短編】
自分がますます惨めになるだけじゃない
「その理事長がお前を1億円で預かりたいと…」
「えっ…!?」
い、1億円で私を預かりたいって…それって、私を買うってことだよね…
「で、売ったの…?」
「嫌…その…」
お父さんが私から目を逸らした
「売ったのね!!」
「だから、話を最後まで…」
「およよ~、酷いわ私を売るなんて…」
本気で本気なんだ…
娘を売るなんて、なんて酷い父親
そりゃあ1億という金額は私たちのとってとてつもなくすごい金額よ?
だけど、娘を売るだなんて…
「だから!!最後まで話を聞きなさい!!」
「ふえっ…?」
いきなり肩をつかまれた
だって…私は売られたんじゃ…