ご主人様の仰せの通り!【短編】



もうかなり空回ってるよ、私!!



「武彦から話は聞いてるかね?」



「あっ、はい」



少しずつ私に近づいてくるのはだいたい私のお父さんと同じ年齢くらいの男の人



きっと悠様だ…




「こんなこと頼んで本当にすまないと思っている」



「い、いえ別に…」



私の家族の奴ら一人も悲しんでなかったから、むしろ喜んでたからね



もうやけくそさっ!



「司の世話をするかわりに、1つ特典をあげようと思う」



特典…?それはいいものなんでしょうかね…?



「高校三年間、私の学校に学費免除で編入できるというのはどうかね?」



わ、私の学校…?ってことは…



名門桜山木学園に!?それに学費免除!?



すっごい特典じゃん…



息子を世話するだけっていうのにこの特典って…結構いいかも



しかも、1億円…




「…まぁ、いいんじゃねぇの?」



んっ…?




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