最期の雨



…気付けば寝ていた。
携帯を開き、時間を確認する。
12時32分。

おなかが減った。

両親はどうせ仕事いってるだろうし、弟だって学校だ。
オレはふらつく体でコンビニへ行くことにした。

頭はガンガン痛むが、歩くことに支障は出ないだろう。
息はぜえぜえするが、別に何にも支障は出ないだろう。
体の節々は痛いけど、少しの距離なら支障は出ないな。

よし、コンビニへ行こう。

黒の長財布と携帯をもって家から約200メートル先のコンビニに向かった。
200メートルなんて、中学の体育祭でやっている。
しかもオレはそれでぶっちぎりの2位を取った。
大丈夫だ。
いける。

ビーチサンダルを履いて家をでた。
冬なのに、東京は雪が少なく全然ビーチサンダルでも出られた。




-




コンビニに入ると、めんどくさそうに店員が挨拶した。
マニュアルどおりの挨拶なんだろうが、心がこもってなくて残念。

飲み物がおいてあるところからお茶を取り出す。
弁当が置いてあるところに行って、適当に美味しそうな弁当を買う。
別に食べれるならなんでもいいんだけど。

オレは弁当達をめんどくさそうな店員の前にどかっとおいた。
店員はマニュアルどおりにレジを操作する。

オレはそのダルそうな手つきを見ながら心の中で笑う。
< 5 / 5 >

ひとこと感想を投票しよう!

あなたはこの作品を・・・

と評価しました。
すべての感想数:0

この作品の感想を3つまで選択できます。

この作家の他の作品

公開作品はありません

この作品を見ている人にオススメ

読み込み中…

この作品をシェア

pagetop