最期の雨
…気付けば寝ていた。
携帯を開き、時間を確認する。
12時32分。
おなかが減った。
両親はどうせ仕事いってるだろうし、弟だって学校だ。
オレはふらつく体でコンビニへ行くことにした。
頭はガンガン痛むが、歩くことに支障は出ないだろう。
息はぜえぜえするが、別に何にも支障は出ないだろう。
体の節々は痛いけど、少しの距離なら支障は出ないな。
よし、コンビニへ行こう。
黒の長財布と携帯をもって家から約200メートル先のコンビニに向かった。
200メートルなんて、中学の体育祭でやっている。
しかもオレはそれでぶっちぎりの2位を取った。
大丈夫だ。
いける。
ビーチサンダルを履いて家をでた。
冬なのに、東京は雪が少なく全然ビーチサンダルでも出られた。
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コンビニに入ると、めんどくさそうに店員が挨拶した。
マニュアルどおりの挨拶なんだろうが、心がこもってなくて残念。
飲み物がおいてあるところからお茶を取り出す。
弁当が置いてあるところに行って、適当に美味しそうな弁当を買う。
別に食べれるならなんでもいいんだけど。
オレは弁当達をめんどくさそうな店員の前にどかっとおいた。
店員はマニュアルどおりにレジを操作する。
オレはそのダルそうな手つきを見ながら心の中で笑う。