危険なカラダ。

「全部見てたんだ。あの後、気になってセンセイを追いかけた。」




うずくまって、声にならないぐらい泣いたあのレストラン。


あれ以来、一度も行ってない。



アタシの苦い、過去…


…それを千昭は見ていたの?


「センセイ…泣いてた。ずっと…ずっと…。」


「あれは…」


「俺、あれ以来、気になってたんだ。センセイのこと。でも、来なくて。忘れられなかった。センセイが泣いていたあの姿が忘れられなかった…」




アタシのこと、ずっと見ていてくれてたの?


思っていてくれてたの…?





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