危険なカラダ。
先生、だって。

ちょっと慣れない呼び方に恥ずかしくなった。

「瀬戸山先生!今日からよろしくお願いします」

「あはは。まぁまぁ、さっき挨拶したじゃん?
歳も4歳しか変わらないしさ。
堅くなんないでよ。」



クスクス、と微笑む瀬戸山先生は
生徒に人気、ってことがすぐ分かる。


「いえいえ、先輩ですもん。」

「ふっ。…緊張してる?」

「はいっ。全校集会よりも緊張してますよ」


ほんとに緊張しちゃう。

広い体育館でした挨拶より、
1クラスに40人もいる生徒の前で
挨拶をするなんて。


「大丈夫だよ?
俺の生徒はみんないいやつばっかりだし。
では、いきますか」


階段を上って、3年4組に向かう。


そういえば、


あたしも3年4組だったなぁ…。


< 15 / 107 >

この作品をシェア

pagetop