危険なカラダ。
たくさんの笑い声が聞こえる。
40人の生徒の視線がチクチク痛い。
生徒全員があたしに注目しているのが分かった。
「その女の人、もしかして瀬っちゃんの女~?」
瀬っちゃん。
瀬戸山先生の愛称だと思う。
本当に生徒から人気なんだ…
「ちげーよ、ばーか。
さてはお前、集会寝てただろ?
竜の体育の成績、減点決定!」
「うわ、ひでぇーっ」
そんなやりとりにあははっと笑う生徒達。
ちょっとアタシの顔も緩んじゃう。
こういうの、いいなぁ…
生徒から人気者で、愛称で呼ばれる先生。
あたしの理想そのものだよ…。