危険なカラダ。

「片瀬先生!!」

「あ、瀬戸山先生。おはようございます」

「おはよう!今日頑張って!
評価は今日だけだし、乗り切れば気が楽だからさ」


「はい、ありがとうございます。
頑張ります!点数下さいね?」

「え~?」

そんなやりとりで自然に笑顔がでた。



やっぱりいい先生って言われてるだけある。

他人のことも心配して、アタシの理想の先生像。



「瀬っちゃんがくどいてら~」


甲高い声の方へ目を向けると数人のアタシのクラスの生徒達が冷やかしてきた。



「ばーか。そんなんじゃねえっ!お前ら体育減点決定!外周5週!」

「げ~!鬼~!」



「ふふっ」

思わず笑ってしまう。

気持ちが楽になるよ。


アタシ、頑張ろう。


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