危険なカラダ。
あいにく、人から見られるところには
キスマークはついてなくて少しホッとした。
「やばっ。もう行かなきゃ」
時計を見れば既に7時。
出勤場所まではココから20分。
もう昨日のことは水の泡にして
全部忘れよう。
「もうナシナシ!行ってきまーす。」
ひとり暮らしの部屋を後にして、
仕事場へ向かう。
新任1年目。
ちょっとワクワク。
ちょっとドキドキ。
気合を入れて、じぶんらしく。
片瀬奈津子。
地方では倍率の高い難関の職業に
見事就職することができたんだから。