~異種魔法異能力挌闘SFファンタジー~ 帝竜 -ミカドノリュウ- Ⅱ 竜と炎の王
序章:嘲笑う炎;Ridicule of the flame
ヨーロッパはとある国、人里離れたとある町の寂れた研究所。
一人の男が、その真っ暗な研究所で何かを手にして、それをじっと見ていた。
男が手に持っているのは試験管。口を塞いであるのは、中に液体が入っているからである。
整った顔立ちに、尖ったあご、見た目の年に似合わない真っ白な髪。しかし、羽織ったスーツのジャケットの左袖には、何もない。男に、左腕そのものがなかった。
男の名は東鳳院煽烙(とうほういんせんらく)。腕は、先日、とある事情により、なくしてしまった。
彼の仲間内には、そのほとんどにはそう言っている。ある一部の人間を除いては。
そんな時、研究所の扉がある方から、光が差し込んだ。扉に、一人の男が寄りかかっている。
男は煽烙を見ると、気味の悪い笑みを浮かべた。
「よお、“死神(デス)”……」
一人の男が、その真っ暗な研究所で何かを手にして、それをじっと見ていた。
男が手に持っているのは試験管。口を塞いであるのは、中に液体が入っているからである。
整った顔立ちに、尖ったあご、見た目の年に似合わない真っ白な髪。しかし、羽織ったスーツのジャケットの左袖には、何もない。男に、左腕そのものがなかった。
男の名は東鳳院煽烙(とうほういんせんらく)。腕は、先日、とある事情により、なくしてしまった。
彼の仲間内には、そのほとんどにはそう言っている。ある一部の人間を除いては。
そんな時、研究所の扉がある方から、光が差し込んだ。扉に、一人の男が寄りかかっている。
男は煽烙を見ると、気味の悪い笑みを浮かべた。
「よお、“死神(デス)”……」