~異種魔法異能力挌闘SFファンタジー~ 帝竜 -ミカドノリュウ- Ⅱ 竜と炎の王
担任の柊によると、学園長よりお呼びがかかったらしい。
学園長といえば、この私立神鳴学園の(いろんな意味で)頂点に君臨する人だと聞く。自分がいったい何をしたのかと考えてみると、思い当たるふしが多すぎて困った。が、よくよく考えればそのどれもこれもがさすがに学園長にまで呼び出されるほどのことではない。
いろいろ考えているうちにいつの間に校舎を出てしまったらしく、外に待たせていたボックスカーに四人は乗せられた。車はすぐには出発しなかった。
改めて落ち着いて考えてみる。自分以外にも、藍奈と常磐、それに優良生徒の茜まで同乗しているのだ。悪さではないと考えはつく(この時点で成績に関することであるという考えは、すでに廃棄処分に出されている)。と、いうかこの四人が連れてこられた時点で魔法使い関係であるということをどうしてすぐに思いつかないのか。そう考えると、自分の頭のネジがどこかゆるいのか? と思えてくる。
頭のネジといえば……
「あれ? 兄さん、何でここに? それにあーちゃんにあいちゃんに常磐さんまで」
麟紅の妹、御冠神楽紫音(みさかぐらしおん)が車に乗ってきた。後ろには、同じクラスらしい弁財天檸檬(べんざいてんれもん)がいた。
よって、麟紅が出した結論は九割九分九厘の確立で魔法使い関係だ、ということになった。
学園長といえば、この私立神鳴学園の(いろんな意味で)頂点に君臨する人だと聞く。自分がいったい何をしたのかと考えてみると、思い当たるふしが多すぎて困った。が、よくよく考えればそのどれもこれもがさすがに学園長にまで呼び出されるほどのことではない。
いろいろ考えているうちにいつの間に校舎を出てしまったらしく、外に待たせていたボックスカーに四人は乗せられた。車はすぐには出発しなかった。
改めて落ち着いて考えてみる。自分以外にも、藍奈と常磐、それに優良生徒の茜まで同乗しているのだ。悪さではないと考えはつく(この時点で成績に関することであるという考えは、すでに廃棄処分に出されている)。と、いうかこの四人が連れてこられた時点で魔法使い関係であるということをどうしてすぐに思いつかないのか。そう考えると、自分の頭のネジがどこかゆるいのか? と思えてくる。
頭のネジといえば……
「あれ? 兄さん、何でここに? それにあーちゃんにあいちゃんに常磐さんまで」
麟紅の妹、御冠神楽紫音(みさかぐらしおん)が車に乗ってきた。後ろには、同じクラスらしい弁財天檸檬(べんざいてんれもん)がいた。
よって、麟紅が出した結論は九割九分九厘の確立で魔法使い関係だ、ということになった。