~異種魔法異能力挌闘SFファンタジー~ 帝竜 -ミカドノリュウ- Ⅱ 竜と炎の王
「アカネ!」

 すぐさま藍奈は茜に声をかけた。茜はうなずき、両手を前に突き出し重ねた。

「妖(あやかし)集ひて宴を開く、宴を開きてわめひて騒ぐ、わめひて騒ひで酒に酔ふ、酔ひて暴れて笑ひて歌へ!!」

 茜の呪文(スペル)が完成されると同時に、紫音の風の壁が力を失い掻き消えた。
 消えた風の壁の向こうに御柳の驚愕した顔が見えた。

「し、しまっ……!」

「汝、幻想(ゆめ)見るらむ!!」

 茜の妖術が御柳を幻の中に閉じ込めた。
< 160 / 182 >

この作品をシェア

pagetop