~異種魔法異能力挌闘SFファンタジー~ 帝竜 -ミカドノリュウ- Ⅱ 竜と炎の王
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「なんや、急に動きとめて」
常磐が不審気な視線を銘苅に向けると、銘苅は一瞬苦虫でも噛みつぶしたような顔をした。
アズラクも不思議に思って小首をかしげた。
と、突然銘苅はくないを懐になおしてため息を突いた。
「ちょ、おいおい、なんやねん!? まさか逃げる気ちゃうやろな?」
「残念ながらそのとおりです。“戦車”様が負けたようですね。私たちはもうここに用はありません」
それから一気に飛び上がり、二人の上空数メートルの上で壁につかまった。
「あなたたちとの勝負、面白かったですよ」
そして一瞬にして、銘苅はその場から消え去った。
「なんや、急に動きとめて」
常磐が不審気な視線を銘苅に向けると、銘苅は一瞬苦虫でも噛みつぶしたような顔をした。
アズラクも不思議に思って小首をかしげた。
と、突然銘苅はくないを懐になおしてため息を突いた。
「ちょ、おいおい、なんやねん!? まさか逃げる気ちゃうやろな?」
「残念ながらそのとおりです。“戦車”様が負けたようですね。私たちはもうここに用はありません」
それから一気に飛び上がり、二人の上空数メートルの上で壁につかまった。
「あなたたちとの勝負、面白かったですよ」
そして一瞬にして、銘苅はその場から消え去った。