~異種魔法異能力挌闘SFファンタジー~ 帝竜 -ミカドノリュウ- Ⅱ 竜と炎の王
 *

「クソクソクソクソクソクソクソクソクソ――――――――ッッッッ!!!!!!!!」

 御柳は力の限り叫び、刀を杖にして立ち上がった。その横腹から、大量の血があふれ出ていた。

「動かない方がいいわ。でないと出血多量であなた死ぬわよ」

 そばにいた藍奈が冷たく言い放つ。しかし御柳は聞いていない。
 立っているのもやっとであろうそのボロボロの体を無理やり動かして、刀を構えようとした。が、

「オイオイ、あんまり無理して死ぬんじゃねえぞ?」

「!!」

 藍奈が振り向くと、そこにいつの間にか焔崎がいた。
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