~異種魔法異能力挌闘SFファンタジー~ 帝竜 -ミカドノリュウ- Ⅱ 竜と炎の王
終章:強さ;The Fire
 ゆっくりと、麟紅は“戦車”から離れた。
 “戦車”の胸には、炎の剣が貫いていた。

「クックック」

 その状態のまま“戦車”は笑った。

「見事だよ、竜王術。いや、ここは御冠神楽麟紅を賞賛すべきかな」

 また少し、ククと薄気味悪く笑って、深いため息をついた。

「御冠神楽麟紅。ひとつ、聞きたいことがある」

「? なんだ?」

「お前が言っていた、“本物の強さ”っていうのは、このことか?」
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