~異種魔法異能力挌闘SFファンタジー~ 帝竜 -ミカドノリュウ- Ⅱ 竜と炎の王
どんどん青白くなっていく“戦車”の顔を見つめながら、麟紅は首を振る。
「さあな」
「な……に?」
「俺の強さが“本物”だったかどうかは知らねぇけど、ひとつ、言えることはあるな」
「なん……だ?」
「俺の中での“本物の強さ”ってのは、“悪の強さ”に比例してんだと思うんだよ」
「ふ、何を言うかと思えば。悪の強さならお前より俺の方が上だろう?」
「そう、お前は思うのかよ」
あくまでも静かな目で、麟紅は“戦車”の顔を眺め続ける。
「さあな」
「な……に?」
「俺の強さが“本物”だったかどうかは知らねぇけど、ひとつ、言えることはあるな」
「なん……だ?」
「俺の中での“本物の強さ”ってのは、“悪の強さ”に比例してんだと思うんだよ」
「ふ、何を言うかと思えば。悪の強さならお前より俺の方が上だろう?」
「そう、お前は思うのかよ」
あくまでも静かな目で、麟紅は“戦車”の顔を眺め続ける。