~異種魔法異能力挌闘SFファンタジー~ 帝竜 -ミカドノリュウ- Ⅱ 竜と炎の王
「御冠神楽、麟紅」

「なんだ?」

「お前の戦いはまだ始まったばかり、いや、まだ始まってもいない。それでもお前は前へ進むか?」

「意味はわかんねぇけど、俺は立ち止まらない」

「フ、その言葉、しかと胸に刻んでろ」

 それから、長く息を吐く。

「聖体祭儀(ミサ)と神楽(かぐら)の架け橋(リンク)か。まったく、お前はこれから魔法界の革命者になるんだろうな」

「ミサと神楽の架け橋? なんだそれ?」

 麟紅の言葉は聞かずに、“戦車”は遠い目で、暁光に染まる空を見上げた。

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