~異種魔法異能力挌闘SFファンタジー~ 帝竜 -ミカドノリュウ- Ⅱ 竜と炎の王
「勝利こそが、我が摂理」

 淡く、それでいて優しく“戦車”は笑んだ。

「世界はこれほどまで面白いものだったか」

 胸に突き刺さった炎の剣から炎が上がった。

「もっと早く知っていれば、もっと違った運命を……」

 “戦車”はそのまま炎に包まれ、灰になって消えた。

 朝日が、麟紅の頬を照らした。
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