~異種魔法異能力挌闘SFファンタジー~ 帝竜 -ミカドノリュウ- Ⅱ 竜と炎の王
 *

“……と、いうことでござるよ”

 携帯電話の向こうからの話を聞き終わり、カーキーは見えもしない相手に対して頷いた。

「わかった、すまなかったな、俺がいねえときに」

“そこはもうどうでもいいでござるよ。結果的に全員無事だったでござるし”

 電話の向こうで朽葉も口を尖らせているようだ。そう想像すると人知れず笑いがこみ上げてきた。

“何笑っているでござるか?”

「ああ、すまねえすまねえ」
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