~異種魔法異能力挌闘SFファンタジー~ 帝竜 -ミカドノリュウ- Ⅱ 竜と炎の王
「それで京都の天道院の方にお世話をお願いしているんですが、来月からの派遣なんですが天道院(むこう)が六月いっぱい人手不足で無理と言われたので」
「六月の間<黄昏の翼(うち)>で預かっておいてほしい、ということですか?」
ヘイリアに続いてカーキーが話をまとめる。話がうまく進んでいるのを喜んでか、ヘイリアも手を合わせて「はい、そういうことです」と笑って見せた。
「で、その新人司祭はどちらに?」
「ああ、それならそこに……。ネロ君、入ってきてくれ」
扉を開けて入ってきた少年を見て、カーキーは一瞬言葉に詰まった。
ブロンドの金の髪の間から見える顔立ちはとても端整できれいだ。が、その左目にはなぜか黒い布が巻かれていた。
「紹介するよ。この子が今度の新人司祭(ビショップ)、ネロ・メイル君だ」
終わり
「六月の間<黄昏の翼(うち)>で預かっておいてほしい、ということですか?」
ヘイリアに続いてカーキーが話をまとめる。話がうまく進んでいるのを喜んでか、ヘイリアも手を合わせて「はい、そういうことです」と笑って見せた。
「で、その新人司祭はどちらに?」
「ああ、それならそこに……。ネロ君、入ってきてくれ」
扉を開けて入ってきた少年を見て、カーキーは一瞬言葉に詰まった。
ブロンドの金の髪の間から見える顔立ちはとても端整できれいだ。が、その左目にはなぜか黒い布が巻かれていた。
「紹介するよ。この子が今度の新人司祭(ビショップ)、ネロ・メイル君だ」
終わり