~異種魔法異能力挌闘SFファンタジー~ 帝竜 -ミカドノリュウ- Ⅱ 竜と炎の王
「学園長、<黄昏の翼>の面々をお連れしてまいりました」
柊がそう呼びかけると、学園長は長く伸ばした真っ白な白髪と羽織った着物をゆらりとなびかせ、こちらを向いた。
「おお、柊君か、ご苦労じゃった。それではちと下がってもらえんかの?」
「わかりました」
柊は恭しく礼をすると、そのまま部屋を出て行った。
「学園長、この場合、私も退出したほうがよろしいでしょうか」
茜がビクッと反応したのがわかった。しかし、その気持ちもわかる。部屋の隅に、いつの間にか一人のスーツの女性が立っていた。秘書か何かだろうか? 会社の社長などではなく、学校の理事長に位置する人のそばにつく人も、秘書と言うのかどうかは麟紅は知らないが。しかしやはりここは秘書、と言う以外はないだろう。
「ああ、詩方(うたかた)君か。……や、よい。そうじゃ、みんなは何か飲み物は要らんかね?」
学園長が、八人にソファに座るよう促しながら尋ねた。
カーキーは遠慮なく、
「あぁ、いいスか? じゃあ紅茶で」
「拙者は緑茶で」
ついで朽葉が。
「レモンティーをお願いできますか?」「あ、わたしはハーブティーで」「あのぉ、抹茶とか……いいですか?」「ホットミルク~!」「わいは水でええで~」
「ちょ、お前らふざけすぎ。なんでそんなにバラバラなんだよ。……俺はコーラで」
次の瞬間には麟紅は四人ほどに殴られていた。
柊がそう呼びかけると、学園長は長く伸ばした真っ白な白髪と羽織った着物をゆらりとなびかせ、こちらを向いた。
「おお、柊君か、ご苦労じゃった。それではちと下がってもらえんかの?」
「わかりました」
柊は恭しく礼をすると、そのまま部屋を出て行った。
「学園長、この場合、私も退出したほうがよろしいでしょうか」
茜がビクッと反応したのがわかった。しかし、その気持ちもわかる。部屋の隅に、いつの間にか一人のスーツの女性が立っていた。秘書か何かだろうか? 会社の社長などではなく、学校の理事長に位置する人のそばにつく人も、秘書と言うのかどうかは麟紅は知らないが。しかしやはりここは秘書、と言う以外はないだろう。
「ああ、詩方(うたかた)君か。……や、よい。そうじゃ、みんなは何か飲み物は要らんかね?」
学園長が、八人にソファに座るよう促しながら尋ねた。
カーキーは遠慮なく、
「あぁ、いいスか? じゃあ紅茶で」
「拙者は緑茶で」
ついで朽葉が。
「レモンティーをお願いできますか?」「あ、わたしはハーブティーで」「あのぉ、抹茶とか……いいですか?」「ホットミルク~!」「わいは水でええで~」
「ちょ、お前らふざけすぎ。なんでそんなにバラバラなんだよ。……俺はコーラで」
次の瞬間には麟紅は四人ほどに殴られていた。