~異種魔法異能力挌闘SFファンタジー~ 帝竜 -ミカドノリュウ- Ⅱ 竜と炎の王
「……はあ?」

 ぽかんと口を開け、麟紅は尋ね返した。直後に藍奈に足を踏まれたが。

「ちょ、ちょっと待て。……はあ?」

 今度は頭を殴られた。ゴツッという鈍い音が響く。

「ってぇなぁおい!! 何しやがんだ!!」

「何するも何も何がはぁ? よ。素直に学園長先生の言うこと聞きなさいよ」

「あのなぁ、お前も学園長も簡単に言うけどなぁ、帝の竜と話とかしたことねぇしだいいち出来るわけが……」

“何か……用か?”

「……」

 麟紅の口が、あ、の形で静止した。そして、ゆっくりと部屋を見渡す。

「どうした?」

 懸念したカーキーが、不審な目を向け尋ねた。

「……いや、どうしたも何も……さっき、声聞こえなかったか? めっちゃ低い声が」

「え?」


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