~異種魔法異能力挌闘SFファンタジー~ 帝竜 -ミカドノリュウ- Ⅱ 竜と炎の王
「いろいろ聞きたいことがあんだけど、まず一つ。なんで今まで黙ってた」
“お前が尋ねなかったからだ”
イラッときた。帝の竜が自分の中にいさえしなければ、思いっきりぶん殴っているところだ。命拾いしたな、とわけのわからない悪態を頭の中でついた。
「今までの俺の会話は全部聞いてたのか?」
“あらかたはな。私はお前の体にいるのであって精神に潜りこんではいない”
「あー、それは要するに……俺の考えは知らないってことか?」
“御名答。ついで言うならば私はお前の体を操ることは出来ない。だからお前の精神に直接声をかけているのだ。聞くことは出来るが、な”
帝の竜の言葉を聞いて、とりあえず一安心。もしこれで頭の中まで覗かれていると知ったならば、麟紅のプライバシーは守られる。他人に話すことも出来ないならなおさらだ。
「まぁお前のことはだいたいわかった。ことにする。とりあえず今は目の前のジジイの質問に答えてやってくれ。お前が頭ん中で答えれば俺がそれを口にすっから」
直後に藍奈に腹を殴られたことは、言うまでもない。
“お前が尋ねなかったからだ”
イラッときた。帝の竜が自分の中にいさえしなければ、思いっきりぶん殴っているところだ。命拾いしたな、とわけのわからない悪態を頭の中でついた。
「今までの俺の会話は全部聞いてたのか?」
“あらかたはな。私はお前の体にいるのであって精神に潜りこんではいない”
「あー、それは要するに……俺の考えは知らないってことか?」
“御名答。ついで言うならば私はお前の体を操ることは出来ない。だからお前の精神に直接声をかけているのだ。聞くことは出来るが、な”
帝の竜の言葉を聞いて、とりあえず一安心。もしこれで頭の中まで覗かれていると知ったならば、麟紅のプライバシーは守られる。他人に話すことも出来ないならなおさらだ。
「まぁお前のことはだいたいわかった。ことにする。とりあえず今は目の前のジジイの質問に答えてやってくれ。お前が頭ん中で答えれば俺がそれを口にすっから」
直後に藍奈に腹を殴られたことは、言うまでもない。