~異種魔法異能力挌闘SFファンタジー~ 帝竜 -ミカドノリュウ- Ⅱ 竜と炎の王
ごほんと咳をし、学園長は麟紅の真向かいに座って肘を突いた。
「二、三簡単な質問を先にするが、いいかね?」
“問題はない”
麟紅は頷いた。学園長も同じく頷く。
「まず、あなたはいったい何者ですかな?」
“地獄の竜の頂(いただき)に立つ、竜の王が一人、獄竜王。世は私を帝の竜と呼ぶ”
麟紅が復唱する。言い方が威厳を持った感じになったが、話をこじれさせないためには(学園長の指示である)言いにくかろうが仕方のないことである。今さらになって、麟紅は後悔した。
「ふむ、では、地獄とはいったいどのような場所で?」
“地獄とは言っても、お前たち人間が思っているような場所ではない。四つの世界の一つ。血と炎の世界”
「ん、ではなぜその少年の体の中に居られるのですか?」
“私が選んだ者であるからだ。それ以上の意味はない”
学園長はしばし沈黙した後、ゆっくりと口を開いた。
「二、三簡単な質問を先にするが、いいかね?」
“問題はない”
麟紅は頷いた。学園長も同じく頷く。
「まず、あなたはいったい何者ですかな?」
“地獄の竜の頂(いただき)に立つ、竜の王が一人、獄竜王。世は私を帝の竜と呼ぶ”
麟紅が復唱する。言い方が威厳を持った感じになったが、話をこじれさせないためには(学園長の指示である)言いにくかろうが仕方のないことである。今さらになって、麟紅は後悔した。
「ふむ、では、地獄とはいったいどのような場所で?」
“地獄とは言っても、お前たち人間が思っているような場所ではない。四つの世界の一つ。血と炎の世界”
「ん、ではなぜその少年の体の中に居られるのですか?」
“私が選んだ者であるからだ。それ以上の意味はない”
学園長はしばし沈黙した後、ゆっくりと口を開いた。