~異種魔法異能力挌闘SFファンタジー~ 帝竜 -ミカドノリュウ- Ⅱ 竜と炎の王
「では、本題に入るとしますかな」
学園長は再び咳をすると、まっすぐに麟紅の目を見据えた。
「……竜は何処にいる……?」
質問の意味が、まったく理解できなかった。周りのみんなも理解ができなかったようで、首を傾げたり眉をひそめたりしている。
帝の竜もそんな感じなのか? と思って待っていると、これもまたゆっくりと、声が響いた。
「? 知らない……お前たちが望む場所にいる……なんだそりゃ」
麟紅は頭の中の帝の竜に尋ねたが、返答はなかった。
口を開きかけた麟紅をさえぎるように、
「そうか、いや、うむ、わかった。突然呼び出してすまなかったの」
学園長が立ち上がり、窓のほうへ向かった。
「うむ、今日はもうこれで話は終わりじゃ。……もう一度、注意しておく。……<黄金の暁>に……くれぐれも気をつけてくれたまえ」
学園長は、それから振り向くことはなかった。
麟紅たちは詩方に連れられ、部屋を後にした。
学園長は再び咳をすると、まっすぐに麟紅の目を見据えた。
「……竜は何処にいる……?」
質問の意味が、まったく理解できなかった。周りのみんなも理解ができなかったようで、首を傾げたり眉をひそめたりしている。
帝の竜もそんな感じなのか? と思って待っていると、これもまたゆっくりと、声が響いた。
「? 知らない……お前たちが望む場所にいる……なんだそりゃ」
麟紅は頭の中の帝の竜に尋ねたが、返答はなかった。
口を開きかけた麟紅をさえぎるように、
「そうか、いや、うむ、わかった。突然呼び出してすまなかったの」
学園長が立ち上がり、窓のほうへ向かった。
「うむ、今日はもうこれで話は終わりじゃ。……もう一度、注意しておく。……<黄金の暁>に……くれぐれも気をつけてくれたまえ」
学園長は、それから振り向くことはなかった。
麟紅たちは詩方に連れられ、部屋を後にした。