~異種魔法異能力挌闘SFファンタジー~ 帝竜 -ミカドノリュウ- Ⅱ 竜と炎の王
「それで」
一瞬の沈黙を突き破るように、煽烙が口を開いた。
「君がここに来た理由は、それだけじゃないでしょう? もっと重要な理由があるはずですよね?」
うっすらと笑みを浮かべる煽烙を見て、“戦車”の口から苦笑いが漏れた。
「敵(かな)わんな。さすがは仙人、わかってらっしゃる」
「何を戯言を。君と僕と、それと皆は、あくまでも対等だと以前に言ったはずですが?」
「そんなことも言ったっけか。じゃあ話は早ぇな」
ポケットに突っ込んでいた右手を抜き、煽烙に差し出した。
「“帝(みかど)の竜”を、獲らせてほしい」
煽烙の笑みが、濃くなった。
一瞬の沈黙を突き破るように、煽烙が口を開いた。
「君がここに来た理由は、それだけじゃないでしょう? もっと重要な理由があるはずですよね?」
うっすらと笑みを浮かべる煽烙を見て、“戦車”の口から苦笑いが漏れた。
「敵(かな)わんな。さすがは仙人、わかってらっしゃる」
「何を戯言を。君と僕と、それと皆は、あくまでも対等だと以前に言ったはずですが?」
「そんなことも言ったっけか。じゃあ話は早ぇな」
ポケットに突っ込んでいた右手を抜き、煽烙に差し出した。
「“帝(みかど)の竜”を、獲らせてほしい」
煽烙の笑みが、濃くなった。