~異種魔法異能力挌闘SFファンタジー~ 帝竜 -ミカドノリュウ- Ⅱ 竜と炎の王
第一章:炎の意思;Soul of flame
春の陽気が降り注ぐ、五月のある日。
ここは、私立神鳴学園。
町一つが学園になったような広大な敷地に、初等部、中等部、高等部、大学部、それと付属の幼稚園、保育園、その他のスーパーマーケット、コンビニ、スポーツ品店、衣料品店など、大小約七五〇の施設からなる学園。
その学園の東側、高等部学区と呼ばれる、高等部の学校が軒並み並ぶ区域の一つ。普通高校として設立されている、神鳴学園高等部。
その高等部の三階には、二年生の教室が並んでいる。
今は、時間的に二時限目の途中。
とあるクラスでは、数学の授業が行われていた。
「あ~、この問題は余事象を使ってぇな……」
「……」
黒板に、つらつらと解答が書かれていく。生徒は皆、一心にノートに書いた自分の解答と照らし合わせ、添削する。
その中に一人、ペンも持たずにポケットに手を突っ込んだまま、下を向いている少年がいた。真っ黒なボサボサの髪を耳にかかるまで伸ばし、目を瞑っている。
ここは、私立神鳴学園。
町一つが学園になったような広大な敷地に、初等部、中等部、高等部、大学部、それと付属の幼稚園、保育園、その他のスーパーマーケット、コンビニ、スポーツ品店、衣料品店など、大小約七五〇の施設からなる学園。
その学園の東側、高等部学区と呼ばれる、高等部の学校が軒並み並ぶ区域の一つ。普通高校として設立されている、神鳴学園高等部。
その高等部の三階には、二年生の教室が並んでいる。
今は、時間的に二時限目の途中。
とあるクラスでは、数学の授業が行われていた。
「あ~、この問題は余事象を使ってぇな……」
「……」
黒板に、つらつらと解答が書かれていく。生徒は皆、一心にノートに書いた自分の解答と照らし合わせ、添削する。
その中に一人、ペンも持たずにポケットに手を突っ込んだまま、下を向いている少年がいた。真っ黒なボサボサの髪を耳にかかるまで伸ばし、目を瞑っている。