~異種魔法異能力挌闘SFファンタジー~ 帝竜 -ミカドノリュウ- Ⅱ 竜と炎の王
「ああ、クソ、泣いてる場合じゃなくてとりあえず状況をだな……」
泣き止まない藍奈を落ち着かせようと麟紅が慌てていると、その横で何かが動き出した。
暗闇でよくわからなかったが、それは今まで気絶していた茜だった。
「う、ううん」とまるで寝起きのような声を上げて目を覚まし、それから隣で泣きじゃくる藍奈とそれをなだめる麟紅を見る。
「藍奈さんを泣かしましたね――! 乙女の敵め――!!」
「どんな解釈の仕方だよ! 今はそれどころじゃねぇっつーの! おい、茜、いったい何があった!?」
そう聞くと、茜は一瞬首をかしげ、それから何か思い出したように身体を弾かせた。
「そうです! 紫音さんが藍奈さんに忍者で連れてった……!!」
「頼むから日本語で説明してくれ!」
「東、大広場」
泣き止まない藍奈を落ち着かせようと麟紅が慌てていると、その横で何かが動き出した。
暗闇でよくわからなかったが、それは今まで気絶していた茜だった。
「う、ううん」とまるで寝起きのような声を上げて目を覚まし、それから隣で泣きじゃくる藍奈とそれをなだめる麟紅を見る。
「藍奈さんを泣かしましたね――! 乙女の敵め――!!」
「どんな解釈の仕方だよ! 今はそれどころじゃねぇっつーの! おい、茜、いったい何があった!?」
そう聞くと、茜は一瞬首をかしげ、それから何か思い出したように身体を弾かせた。
「そうです! 紫音さんが藍奈さんに忍者で連れてった……!!」
「頼むから日本語で説明してくれ!」
「東、大広場」