~異種魔法異能力挌闘SFファンタジー~ 帝竜 -ミカドノリュウ- Ⅱ 竜と炎の王
ふらつく藍奈の肩をとり、黄水晶の瞳を細める。
「よく言うじゃねぇか。“負けた数だけ強くなる”ってよ。あの通りだぜ。負けて沈むんじゃなくてよ、負けて跳ね返って見せろよ。刀っつーのは何度も何度も叩いて強くすんだよ。そうやって人は強くなんだよ。何度も何度も叩かれて、その度に何度も何度も這い上がって、そうやって強くなんだろうが。カークが言ってた“本当の魔法使い”ってのはそうやって強くなった魔法使いじゃねぇのかよ。わかったか? 負けることを恐れてたら強くなんてなれねぇんだよ。勝った奴もいずれは負ける。負けた後にどうするかがそいつの本当の強さが問われるんじゃねぇか? 違うかよ?」
藍奈の足の震えは、治まっていた。涙もいつの間にか止まり、涙の跡が痒いくらいだった。妙にすっきりしていた。
「ったく、こんなクセェこと言わせやがって。元気になりてぇんなら茜に頼みな。時間がねぇな、俺はもう行くぞ」
そういい残すと、麟紅は学園都市へ向かって走り去った。
「よく言うじゃねぇか。“負けた数だけ強くなる”ってよ。あの通りだぜ。負けて沈むんじゃなくてよ、負けて跳ね返って見せろよ。刀っつーのは何度も何度も叩いて強くすんだよ。そうやって人は強くなんだよ。何度も何度も叩かれて、その度に何度も何度も這い上がって、そうやって強くなんだろうが。カークが言ってた“本当の魔法使い”ってのはそうやって強くなった魔法使いじゃねぇのかよ。わかったか? 負けることを恐れてたら強くなんてなれねぇんだよ。勝った奴もいずれは負ける。負けた後にどうするかがそいつの本当の強さが問われるんじゃねぇか? 違うかよ?」
藍奈の足の震えは、治まっていた。涙もいつの間にか止まり、涙の跡が痒いくらいだった。妙にすっきりしていた。
「ったく、こんなクセェこと言わせやがって。元気になりてぇんなら茜に頼みな。時間がねぇな、俺はもう行くぞ」
そういい残すと、麟紅は学園都市へ向かって走り去った。