~異種魔法異能力挌闘SFファンタジー~ 帝竜 -ミカドノリュウ- Ⅱ 竜と炎の王
それから三分ほど、ここで起こった出来事をこと細やかにアズラクは説明した。常磐もアズラクも、互いに魔法使いであることは前々から知っていたので、余計な説明は不要だった。
「<黄金の暁>、ついに来よったか」
「“月(ザ・ムーン)”って言ってたけどあれ何?」
名前と一緒にそんなことを言っていたことを思い出して、何か知っていそうなクラスメイトに尋ねた。
それに対する常磐の答えはまず一言。
「役職や」
「役職?」
ああ、と常磐は頷いた。
「<黄金の暁>はタロットカードになぞらえて各々の役職を決めてるっちゅー話や」
「へえ、よく知ってるね」
「自分で聞いといてそりゃないや……」
苦笑いする常磐の表情が、不意に硬くなった。
「<黄金の暁>、ついに来よったか」
「“月(ザ・ムーン)”って言ってたけどあれ何?」
名前と一緒にそんなことを言っていたことを思い出して、何か知っていそうなクラスメイトに尋ねた。
それに対する常磐の答えはまず一言。
「役職や」
「役職?」
ああ、と常磐は頷いた。
「<黄金の暁>はタロットカードになぞらえて各々の役職を決めてるっちゅー話や」
「へえ、よく知ってるね」
「自分で聞いといてそりゃないや……」
苦笑いする常磐の表情が、不意に硬くなった。