~異種魔法異能力挌闘SFファンタジー~ 帝竜 -ミカドノリュウ- Ⅱ 竜と炎の王
「ど、どうし……!」
不安に思ったアズラクが尋ねようとすると、常磐がそれをさえぎった。
唇に指をあて黙っているように指示すると、ゆっくりと空を見上げた。
そして、どこからか一枚の札を取り出す。
片面に、水銀の朱で「急急如律令」と書かれた札。
常磐はそれを構え、空を見上げたまましばし静止した。
そして、小さく呟く。
「東海春暁渾沌呪符、敖光(ごうこう)の符!!」
言葉と同時に投げられた一枚の札は、そのまま宙を飛んだ。
そして、
ビルを飛び越えるように現れた二つの影を捉え、地面まで引きずり落とした。
落ちてきた影のうち一つは、常磐のよく知る人物だった。
「よっと」という掛け声でその人影をキャッチし、地面への衝突を避けさせる。もう一つの人影は地面にしたたかに身体を打ちつけた。
不安に思ったアズラクが尋ねようとすると、常磐がそれをさえぎった。
唇に指をあて黙っているように指示すると、ゆっくりと空を見上げた。
そして、どこからか一枚の札を取り出す。
片面に、水銀の朱で「急急如律令」と書かれた札。
常磐はそれを構え、空を見上げたまましばし静止した。
そして、小さく呟く。
「東海春暁渾沌呪符、敖光(ごうこう)の符!!」
言葉と同時に投げられた一枚の札は、そのまま宙を飛んだ。
そして、
ビルを飛び越えるように現れた二つの影を捉え、地面まで引きずり落とした。
落ちてきた影のうち一つは、常磐のよく知る人物だった。
「よっと」という掛け声でその人影をキャッチし、地面への衝突を避けさせる。もう一つの人影は地面にしたたかに身体を打ちつけた。