~異種魔法異能力挌闘SFファンタジー~ 帝竜 -ミカドノリュウ- Ⅱ 竜と炎の王
第四章:“戦車”;The Chariot
商業区の路地裏。
二人の少年と、一人の忍者の女が向かい合っていた。
「で、銘苅(めかる)とかゆうたな。われはなんで紫音と一緒にビルの屋上なんか飛び越えとったんや?」
紫音を抱えたまま常磐は銘苅に問いただした。アズラクも、その後ろで息を呑んで様子を窺っていた。
銘苅は無言のまま双方を見つめ、ゆっくりと口を開く。
「あなた方には関係のないこと、と言いたいのですが、どうやら関係者のようですね。大都(おおつ)!」
銘苅の声と同時に、またも空から人が降ってきた。しかも銘苅と同じような忍装束である。
「何か用ですか、センパイ?」
大都と呼ばれた、優男という印象の強い男は、口元を隠している布をずり下げてから銘苅に尋ねた。
二人の少年と、一人の忍者の女が向かい合っていた。
「で、銘苅(めかる)とかゆうたな。われはなんで紫音と一緒にビルの屋上なんか飛び越えとったんや?」
紫音を抱えたまま常磐は銘苅に問いただした。アズラクも、その後ろで息を呑んで様子を窺っていた。
銘苅は無言のまま双方を見つめ、ゆっくりと口を開く。
「あなた方には関係のないこと、と言いたいのですが、どうやら関係者のようですね。大都(おおつ)!」
銘苅の声と同時に、またも空から人が降ってきた。しかも銘苅と同じような忍装束である。
「何か用ですか、センパイ?」
大都と呼ばれた、優男という印象の強い男は、口元を隠している布をずり下げてから銘苅に尋ねた。